盆提灯のQ&A
お客様からお問い合わせの多い質問をまとめました。
盆提灯のよくある質問
種類に関して
盆提灯文化に関して
ご購入に関して
飾り方に関して
飾る時季に関して
お手入れに関して
種 類 に 関 し て
Q盆提灯の種類がいくつもありますが、どのように違いますか?
盆提灯の種類は多く、その種類の多さに迷われると思いますが、宗派によって使用する種類に異なりはありません。逆に、地域の慣習によって盆提灯の種類が多少異なる場合があります。
家に飾る盆提灯には、「下に置くタイプ」と「上から吊すタイプ」の2種類があり、どちらも同じ意味合いを持ちます。
「下に置くタイプ」には『大内行灯』『回転行灯』などが、「上から吊すタイプ」には『住吉提灯』『御所提灯』『御殿丸』があります。
Q大内行灯とは何ですか?
大内行灯
足が木製で作られた高級タイプの盆提灯です。
火袋に絹を使用したものも多く、火袋の形状にも一重のものと二重のものがあります。
また、洋間のリビングにも合う現代調の新型行灯もあります。
Q住吉提灯とは何ですか?
住吉提灯
新盆行事の盛んな九州、博多の住吉町で使われはじめた提灯で、円筒形の長細い提灯の事です。主に九州や山陰・山陽地方、関東地方の一部で用いられる事が多く、お仏壇の両側に吊して飾られます。
Q吊り提灯の御所提灯とは何ですか?
御所提灯
壺型の吊り提灯のことで、岐阜提灯(ぎふちょうちん)ともいわれます。岐阜県特産の美濃和紙を使用して作られたことから、この名が付きました。
和室の鴨居や、縁側軒先、仏壇の両脇などに掛けて飾ります。
絵柄が入ったものと無地柄の白紋天があり、白紋天は特に新盆用の白提灯として用いられます。
Q吊り提灯の御殿丸とは何ですか?
御殿丸
祭壇やお仏壇の両側に吊り下げる丸形の盆提灯のことで、手坂と呼ばれる上の部分と、提灯の下輪に房がついているのが特徴です。
Q廻転灯(回転行灯)とは何ですか?
回転行灯
明かりを灯すと、電球の熱による上昇気流で自然に廻り、美しい絵柄が火袋に映し出されます。
大内行灯と異なり、回転行灯の多くは足の素材がプラスチック製で、火袋も和紙を使用しているため、リーズナブルなものが多いようです。
回転行灯には、棚の上の飾れる霊前灯という小型のものもあります。
Q盆提灯の光の見え方はいろいろありますか?
提灯点灯
盆提灯の明かりが灯る部分を火袋(ひぶくろ)といいます。
火袋に絹を張った製品と、紙を張った製品とがあり、絹張りの製品は光りが通過しやすく明るい雰囲気で、紙張りの製品は幽玄な雰囲気となります。
絹張りには二重張りの製品があり、内張り・外張りの二重の火袋となり、より柔らかい光りのイメージとなります。
盆 提 灯 文 化 に 関 し て
Q盆提灯はなぜ飾るのですか?
一説には、ご先祖様(神様・仏様)を供養する為に考えられたのが、神道でいう「依代(よりしろ)」、提灯もそうした依代の一つで、ご先祖様の霊が自宅に帰ってくるときの目印として飾られるようになったと考えられています。仏教の場合、火は人の心を明るく照らし、仏の知恵を象徴するものとして重要視されています。ここにお盆に提灯を飾る、そして提灯が発達した理由があるようです。
また、盆提灯は故人の冥福を祈り、感謝の気持ち込めたお盆の供養を表すものとされ、お供えとして最高のものとされています。
Q盆提灯は亡くなった人がいる家庭だけで飾れば良いですか?
盆提灯はお亡くなりになった方を含め、自分につながるすべてのご先祖のためものです。
近いお身内で、お亡くなりになった方がいらっしゃらないご家庭でも、お盆には先祖を供養し、仏さまに感謝するために盆提灯を飾るのが良いとされています。
Qお盆の「送り火」「迎え火」はどういう行事ですか?
五山送り火
お盆にご先祖の霊が帰ってくる際に、目印となるよう焚くのが「迎え火」、お盆が終わり再びあの世へ見送るのが「送り火」です。
それぞれ、玄関や庭先やお墓で素焼きの皿の上でおがらを燃やします。また、迎え火・送り火の一つの姿が、盆提灯でもあります。
迎え火は8月13日(または7月13日)、送り火は8月16日(または7月16日)ですが、地域によって異なることもあります。
現在はさまざまな居住形態がありますから、安全の確認ができる場所であることが大切な条件です。
Qお迎え提灯とは何ですか?
お迎え提灯
地方によって、お迎え提灯を持ってお墓から火をつけて自宅へ持ち帰る道具で、その火種を迎え火の種火とするお盆の行事に使用します。紋と名入れがあるものを用意することが一般的なようです。
中に火を入れて使用すると危険が伴うため、最近ではLEDのものがほとんどです。
Qお盆のしきたりがよくわかりません。
お盆のしきたりは、地域や宗派、時代によって形を変えながら伝えられてきているため、これが絶対という決まりはありません。
しかし基本的にはお盆の行事は地方固有の伝統に根ざした習慣である場合が多く、初めてお盆を迎える場合は、その土地の知り合いに聞いて、その土地の慣習に合わせるのが一番よいでしょう。
また、お世話になるお寺のご住職にお伺いするのも良い方法です。
ご 購 入 に 関 し て
Q盆提灯は誰が購入するものですか?
盆提灯
故人の親戚や親しかった方が、故人の供養のために新盆を迎えた家へ、盆提灯を贈るという習わしが古くからあります。
ただし、ご自分で用意されても贈られてもどちらでも構いません。地域によっては親戚の人が贈る風習が強いところもありますので、周りの方に確認をされると良いでしょう。
また最近では、盆提灯を飾るスペースなどを考える必要から、故人の家族がお選びされご親戚の方がお支払いをされるなどの場合も多くなっています。
Q盆提灯のサイズはどのように見たら良いですか?
盆提灯サイズ見方
○号という表示は火袋の部分の直径になります。サイズが大きくなれば提灯自体の高さも高くなります。それぞれの商品ページに高さと火袋の直径が記載されていますので参考になさってください。
Q盆提灯の購入するのに良い時期はありますか?
盆提灯の購入時期は、お盆の時に用いるので6月から8月の購入が中心となりますが、一年を通して購入することができます。
また贈り物にされる場合は、自分の好みだけでなく、相手先の飾る場所や部屋の広さも考慮に入れて選ぶとよいでしょう。
最近は飾る場所が限られているケースも多いので、小さくて良いものを飾る傾向にあります。
Q親しかった方の供養として盆提灯を贈りたいのですが、どのようなものが良いでしょうか。
創作提灯
盆提灯を贈る場合は、絵柄の入った盆提灯を贈るのが一般的です。
相手先のお盆の準備の都合もあり早めの時期に届く方が喜ばれますので、お店から直接送ってもらう場合が多いようです。
盆提灯は一対で飾るのが正式とされてきましたが、最近ではスペースの都合などから一対ではなく先方の都合を考えた良い物を一つ贈られる方も増えています。
また、のし紙を掛ける場合の表書きは「御佛前」が一般的ですが、関西では「御供」とすることもあります。
飾 り 方 に 関 し て
Q盆提灯の飾り方がわかりません。
盆提灯飾り方
以前は精霊棚(盆棚)や仏壇の前に一対、二対と飾っていましたが、昨今ではスペースなどの住宅事情から少しずつ変化しています。
基本的には飾る数に決まりはありませんので多くの盆提灯を飾っても問題ありません。
新盆の場合の白提灯も最近では防犯上の理由から、仏壇のある部屋の窓際や仏壇の前に飾る場合も多いようです。
Q大内行灯の正面ってどちらですか?
大内行灯の正面
三本の「下足」は、一本が手前側に来るのが正しい配置です。「火袋」は絵柄を向けて、「手」は左右に渡しましょう。
Q葬儀に利用した提灯をお盆に使用する事はできますか?
葬儀の後の四十九日まで、盆提灯に似た提灯を飾る場合がありますが、これは故人が安らかに成仏することを願って飾るものです。
盆提灯は、ご先祖や故人の霊を迎え供養するために飾りますので、区別して使用する場合がほとんどです。
Q複数の盆提灯があるのですが…
贈られた盆提灯は、数が多ければ多いほど故人が周囲の方々から慕われていたことを示すと言われています。 また沢山の盆提灯を飾る風習の地域もあり、一度近所の方に確認をされるのも良いでしょう。
初盆は大変ですがいただいた盆提灯を沢山飾ってあげるのが良いでしょう。
しかし、毎年飾るのは大変と言われる方も多く、2〜3年後から少しずつ飾る数を減らしていくのが一般的です。
飾 る 時 季 に 関 し て
Q盆提灯を飾る時期はいつですか?
盆提灯には迎え火・送り火の大切な役割がありますので、お盆の7月13日(8月13日)までに用意をすると言われます。
実際には、お盆の月の7月(8月)に入った早い時期から飾りはじめる場合が多いようです。
片付けるのは、お盆が明ける17日以降ということになります。また、地域によって新盆(7月)と旧盆(8月)がありますので注意しましょう。
Q盆提灯の点灯時間はいつ頃でしょうか?
送り火と同じ意味合いを持つ盆提灯は、お盆の月の13日夕方から点灯し、16日夕方に消すのが一般的です。
現在の盆提灯は、ほとんどが電気灯、あるいは電池灯で安全性も高いので、長時間点灯していても大丈夫ですが、適宜スイッチを切るようにします。
基本的には、夜を中心とした点灯とし、お盆の間は必要に応じて昼間も点灯したらよいでしょう。
ローソクで火を灯した場合は、危険ですので絶対にその場所を離れないでください。
Q盆提灯はどのくらいの年月飾るものでしょうか。
お盆はご先祖さまの年に一度の里帰りです。その時の家路を照らす道しるべとして飾る盆提灯は、基本的に毎年お盆の時期に飾るようにしましょう。
たくさん頂いた盆提灯を毎年飾るのが大変な場合は、2〜3年後に少しずつ飾る数を減らしていくことはあります。
お 手 入 れ に 関 し て
Q盆提灯をしまう時はどうしたら良いですか?
絵柄の入った盆提灯は毎年飾るものですから、お盆が終わったら火袋をよくはたき、部品をきれいに拭いて箱に入れて保管します。
火袋は素材の絹や、貼り付け用の糊に対して虫が来る事がありますので、防虫対策として、箱の中に防虫剤を一つ入れると安心です。ただし、火袋を無理に広げたりしますと、破れてしまう場合がありますので注意してください。
電球を使用した盆提灯の場合、使用後は熱を持ち火傷の恐れがありますので、熱が冷めてから作業を行ってください。